一鍼
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鍼灸の治療的作用
生体の組織、器官の機能の異常を調節し、本来の生理的な状態に回復させる作用であり、疾病の状態と治療目的により以下の諸作用に分ける。
 
調整作用 組織、器官に一定の刺激を与えて、その機能を調整する作用である。
興奮作用 知覚の鈍麻、消失あるいは運動麻痺のような神経機能の減弱および内臓諸器官の機能減退に対して、興奮させる作用である。
鎮静作用 疼痛や痙攣のように異常に機能が興奮している疾患に対して、鎮静させる作用である。
誘導作用 患部に直接刺鍼施灸するか、または遠隔部に刺鍼施灸して、その部の血管に影響を及ぼし、充血を起こし、患部の血量を調節するものである。
鎮痛作用 内因性モルヒネ様物質あるいは下行性抑制などの機序により、鎮痛作用が発現する。
防衛作用 白血球や大貪食細胞などを増加させて、各種疾患の治癒機能を促進させ、生体の防御能力を高める作用である。
免疫作用 T細胞やNK細胞の移行の促進などにより、免疫能力を高める作用である。
消炎作用 施術により白血球は増加し、施術部位に遊走する。また、血流改善により病的滲出物などの吸収を促進させ、生体の防御能力を高める作用である。
転調作用 自律神経失調症やアレルギー体質などを改善して、体質を強壮にする作用である。
反射作用 痛み刺激あるいは温熱刺激による反射機転を介して、組織、臓器の機能を鼓舞あるいは抑制する。
 
特に灸の治療的作用について
灸施術については、施灸後の血液像(赤血球、血色素量など)、血液凝固時間の短縮、あるいは循環系に対する作用が認められ、 
 
増血作用 灸をすることで赤血球を増やし、血流を良くする。
止血作用 灸をすることで血小板の働きを良くし、治癒の促進を促す。
強心作用 灸をすることで心収縮力を強くする。
 
などがあるとされる。
 
<文献> 教科書執筆小委員会著「はりきゅう理論」社団法人東洋療法学校協会編 神奈川 医道の日本社 2004
 
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